断食中の運動について

私達の体は動くためにあります。関節にして筋肉にしても筋にしても、すべては動くことで血流が良くなり、稼働域も広がります。つまり、運動そのものは大変大切なものです。しかし、断食中においては、運動の考え方は少し変わります。そのことをお伝えします。

好転反応中の運動

断食を実行すると、体は自分の不具合を治そうと働きます。ペットなど動物では良く見られる光景ですが、具合が悪くなると餌を食べなくなり、断食をします。これは、動物が断食をすることで不具合を早く治せることを知っているからです。たとえば、ペットの犬などは、けがをしたり、調子が悪い時は、何も食べずにじっとしています。これは、断食中運動を無理にしないことが大切です。

吐き気があったり、頭痛があったり、眠たいなどの症状の場合には、まずはその症状を改善を体を休めることで早く改善し、その後に運動をするのが良いでしょう。これは、寝ている状態の血流は大変よく、横になるだけでも血流は立っている状態と比べて12倍良くなるという言われています。その横になった状態でいち早く体を正常に戻すことが必要なので、体が良くなる反応、つまり好転反応が出てきた場合はしばらくはゆっくり横になることをお勧めします。

 


体力のある人の断食中の運動

一人一人、顔が違うように、体力にも差があります。断食中、体力の十分ある人は、運動すればするほど、一気に体質改善が行われます。こちらでは、お風呂まで10キロの道のりを往復する人もおられます。中には9時間くらい歩く人もおらます。

しかし、体力ない人は、1時間くらいのウォーキングがお勧めです。1時間も歩けない人は、少し補給して、歩く方が何も食べないで寝ているよりも効果があります。好転反応が終わった後は、体力に応じて断食中の補給をして運動をする方をお勧めします。

断食は修行ではなく、体の状態に合わせて必要なものを加えながら効果を上げるものです。「断食は食べない」という考えは捨てて、必要な補給をしながら最大限の体のリセット能力を引き出す誰でも取り組めるものです。